【実例】スキップフロアで2.5階を実現。おうち時間が楽しめるマイホームが完成

出産と家づくりを両立し、ベストなタイミングで住宅購入をしたSさん夫婦。空間を広く使い、開放感を持たせるためにスキップフロアと吹き抜けの両方を採用。収納や使い勝手のよいキッチンなど、家で過ごすのが楽しくなるマイホームの完成までを伺った。

目次

賃貸住宅の収納量や手狭さから一戸建てに憧れを抱く


ご主人の趣味のロードバイクとクロスバイクは見せる収納に。玄関は横長に広く配置した

賃貸アパートに住んでいたSさん夫婦は、妊娠を機に住宅購入を検討し始めた。夫婦ともに、収納と広さは家づくりの重要なポイントだった。
趣味が多いSさん夫婦は、おうち時間を楽しみたいという思いもあり、開放感がある広々とした住まいに憧れを抱いていた。また、後に子どもが生まれたことにより物が増えて手狭になってしまったのだそう。

最初は複数の住宅情報誌を購入したり、展示場で情報収集をしたりしていた。展示場では、営業担当者が自社の特徴などを説明してくれたのはよかったが、どんどん話が進んでしまい、「このままではいけない! もっといろいろ調べて知識をつけてからでないと判断ができない!」と思ったのだそう。ほかにも、「限度額いっぱいまで住宅ローンを借りる提案をされて返済で困ってしまったらどうしよう」など、知識がないからこそ、さまざまなことに不安がよぎる。
展示場に行っても、お金のことや土地のこと、ハウスメーカーのことを総合的に聞けるわけではなかったので、購入した本の中で紹介されていた「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」(以下、住まいの窓口)に行ってみることに。住まい探し、家づくりのことなら何でも相談できるということで相談予約をしてみた。

出産前後、アドバイザーの助言で無理のないスケジュールが実現


キッチンからは部屋全体が見渡せて、子どもも見守れるので安心。将来的にも家族の存在を感じられる設計に

住まいの窓口で相談すると、ハウジングアドバイザー(以下、アドバイザー)が何を聞いてもすぐに的確な回答をしてくれるので、さすがプロだなと驚いたのだそう。
相談のなかで、改めて資金計画を行い適切な予算を算出。最初から注文住宅と決めていたわけではなく、中古住宅×リノベーションも検討していたが、そこまで注文住宅と値段が変わらない可能性もあるということを聞き、「それなら新築がいい」と注文住宅を建てることに。
家に求める条件を整理して、合いそうな会社を5社紹介してもらう。

当時、出産を控えていたため、「まずは出産を優先して、住まい探しはお休み期間に入りましょう」とアドバイザーと話をし、産後落ち着くまでは住まい探しを休むことに。
休み期間中は、アドバイザーから送ってもらった建築会社の資料を見るなど、無理のない範囲で情報収集をしていた。「家の設計プランを作るまでに、イメージをなるべく固めておいた方がいいですよ」というアドバイスもあり、根気よくSNSなどで家づくりに関する記事や画像を集めて、夫婦で取り入れたい設備やデザインをすり合わせていった。


リビングに入る前に手を洗えるよう玄関手洗いを設置した。来客時に生活感が出る洗面所を見せなくてよいのもメリット

家づくりを再開、自由設計が得意な建築会社を選ぶ


2.5階に上がる階段の横には、スキップフロアに設置した天井の低い収納部屋がある。棚があり使いやすい

産後落ち着いた頃に、初回の打ち合わせから8ヶ月を経て再び住まいの窓口に相談し、本格的に建築会社選びを開始。
初回の打ち合わせ時に紹介してもらったなかで気になった2社と、気になる土地があったので、追加で1社の提案を受け、計3社に設計プランと見積もりをお願いすることに。
それぞれ自由設計が得意な会社だったが、夫婦ですぐに同じ意見にまとまり、一番要望をくんでくれた会社と契約することにした。
「設備や構造自体に、あまりこだわりはなかったのですが、実際に説明を聞いてみると全館空調や熱交換器、断熱性が高いオール樹脂サッシの窓や瓦屋根もいいなと思いました。ただトータルコストが結構高くて…。それよりも自分たちは、間取りやプランの柔軟性の方が大事だなと思ったんです。標準仕様で選べる住宅設備メーカーの種類が豊富だったこともポイントのひとつでした」

住まいの窓口で担当者のリクエストもしていたおかげで、営業担当者との相性もよく、知識が豊富で実績もある女性が担当してくれた。また、設計士さんなどもプラン作成に同席をしていて、とても話が早く進んだのだそう。

「契約した後、最初にいただいた設計プランから配置などをガラッと変えちゃったんですけど、すごく考えて要望を実現してくれました。私たちがやりたいことが明確だったので、それに対して柔軟に対応してくれるところがよかったと思います」

土地探しが難航! “一般公開前”が購入成功へのカギ


大容量収納がある機能的でモダンなデザインのキッチン

「一番大変だったのは、土地探しでした」と、Sさん夫婦と担当のアドバイザーが口をそろえる。
建築会社が決まった頃から、土地探しを開始し、まずはウェブで検索して条件に合いそうな土地を見に行った。しかし、すでに売れていたり申込み済みだったりと、2、3回同じようなことが続き、やっと申込みができる土地に出合えたと思ったら、タッチの差で先に申込みが入ってしまい購入にまで至らなかった。
「人生最大の買い物の決断をするにはあまりにも時間がなくて。数千万円もする土地を購入するかどうか数時間で決めてくれというのはなかなか難しかった」と奥さん。
2ヶ月たっても有力な土地が見つからず、精神的にも疲れてしまったという。
そんななか、アドバイザーから「土地が見つかりました」と連絡がくる。Sさん夫婦の状況を聞いていたアドバイザーは、片っ端から提携会社に電話をかけて、条件に合う土地を探していたのだった。

その土地は、一般公開前の分譲地だったため、公開日まで余裕を持って検討でき、「土地が一般公開されました」と電話をもらったときもすぐに対応することができた。
さらに、購入予定だった区画よりも形がよく使い勝手のよい角地が幸いにも予算内だったことが分かり、急いで建築会社に確認を入れた。
「土地を買う前に必ずしも建築会社に確認を入れる必要はないのですが、プランがある程度決まっていたので、希望のプランがその土地に入るのか、土地×建物で予算内に収まるのかを買う前にちゃんと確認したかったんです。土地によっては、外構費用が追加でかかったりするケースもあるので、先に確認した方が安心だと思いました」
角地の区画にはほかにも申込みが入っていたが、「契約日(入金日)が、一番早いのでSさまに売ることにしました」と契約の際に販売元から話を聞いた。
「準備をしていたからこそ誰よりも早く契約をすることができたんじゃないかな。一般公開前にこの土地の情報を知っていなかったら、買えてなかったと思います」と奥さん。
土地が無事に購入できたことを聞いたアドバイザーも、電話越しにガッツポーズをしていたのだそう。


2階のトイレ。夜中に起きたときにまぶしくないように目に優しい照明にし、壁紙などもトーンダウンしたカラーをチョイスした。一方、1階のトイレは明るいデザインにしている

こだわりの2.5階で空間を最大限活用

収納をとにかく増やしたいと取り入れたのが、スキップフロア。
「納戸をつくると延床面積分の税金がかかりますが、スキップフロアだとかからないという話を聞きました。金銭面でもメリットがあるし、展示場のモデルハウスでも実物を見ていいなと思ったので、取り入れようと決めていました」
購入した土地は、建築条件に“2階建てまで”という規定があったが、つくろうとしていたスキップフロアは法律上“2階”になることが分かり、条件をクリアすることができた。
大型分譲地なので、そういった規定が定められていたのだそう。


2.5階に配置した趣味部屋にもなる書斎は、子どもは入らない大人の隠れ家。2.5階にはこの部屋を含め2部屋あり、どちらの部屋も大人仕様で落ち着いた雰囲気に


2.5階に上がる階段。上がると左右に部屋があり、右が書斎、左が洋室になっている


2.5階から見た2階部分。左手には踊り場があり洗濯物が干せるなどちょっとした作業スペースにもなる。右手前には1階を見下ろせる吹き抜けがあり遊び心も

家族でおうち時間が楽しめる住まいが完成


ハーフ吹き抜けのリビング。ちょうど吹き抜け部分の上がスキップフロアになっていて、天井が下がっている部分は収納部屋になっている

趣味が多いSさん夫婦は、家の各所におうち時間を楽しめる工夫を盛り込んでいる。
リビングの右側には、子どもが成長したら、奥さんの趣味の茶道ができるようにと畳スペースをつくった。掛け軸を照らすスポットライトも設置している。
この畳スペースには、壁がなくスリットにしているので、キッチンから、リビングも含め畳スペースまで、見渡すことができ、子どもを見守りながら安心して家事ができるように工夫をしている。

ほかにも、土地が北向きで、南側にすぐ家が立っているため、採光が取れないだろうと考え、照明をたくさん設置し、吹き抜け部分には窓をつけた。そのおかげで採光が悪い印象は一切ない。照明は、日常のシチュエーションに合わせて変えられるようにかなり細かく設置したそう。
「映画を見るのが好きなので、画面に部屋や自分が映り込まないように、計算して間接照明をつけました」とご主人。Sさん夫婦が話す横で、2歳の息子さんがキャッキャとのびのび遊んでいた。

ご主人は家づくりを振り返り、
「すごく大変だったんですけど、進めるなかで、今後の人生のことを全て夫婦で話し合わなければならなかったので、家族のこの先のイメージを共有する場になってよかったです」と話す。

「子どもがいないうちに決めていたり、アパートで狭い思いをしたりしていなかったら、思いつかなかった工夫もたくさんあったと思います。アドバイザーのHさんも親身になってくれて、連絡を取り合い、チームの一員のような感じで頼らせてもらいました。住まいの窓口や建築会社との出合いも、タイミングも、本当に運がよかったなと思います」と奥さんも話す。
これからも家族で楽しめる趣味が増えていきそうな住まいだった。


玄関のロールスクリーンの奥は、土間収納になっている。三輪車や外遊び用の収納や、花粉やほこりをリビングに持ち込まないようにコートをかけるスペースもある

■住まいの情報
延床面積:約125.87m2
土地面積:約100.5m2
建築費:2,000万~2,999万円
工法:在来軸組工法
間取り:3LDK +スキップ収納+ファミリー CL+SIC
家族構成:夫(30代)、妻(30代)、長男(2歳)

■住まいの窓口で受けたサービス
住まいの窓口店舗:住まいの窓口 横浜駅前店
紹介された会社数:5社
受けたサービス:個別相談

相談方法

ご相談内容によって相談方法が異なります。
ハウジングアドバイザーが店舗、電話でそれぞれ相談をお待ちしております。

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0120-975-534(土日祝OK・10時~19時 
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